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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻8号

1993年08月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病 1993 トピックス

糖輸送担体とNIDDM

著者: 井上雅寛1 岡芳知2 赤沼安夫1

所属機関: 1朝日生命糖尿病研究所 2東京大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1532 - P.1534

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●グルコースの細胞への取り込み口である糖輸送担体は,インスリンの作用する標的臓器ばかりでなく,膵β細胞においても血糖認識において重要な役割を果たしている.
●NIDDM患者の骨格筋での糖取り込みは減少しているが,GLUT4糖輸送担体の総量は減少していない.したがって,細胞膜へのトランスロケーション低下や糖輸送担体の活性化の障害が考えられている.膵β細胞では多くの糖尿病モデル動物でインスリン分泌の低下,血糖値の上昇とともにGLUT2の発現の低下が示されているが,原因か結果かは未だ明らかでない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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