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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻9号

1993年09月発行

文献概要

今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開 成因

自律神経と消化性潰瘍

著者: 松尾裕1

所属機関: 1日本大学総合科学研究所

ページ範囲:P.1598 - P.1603

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●ヒトにみられる慢性潰瘍が,なぜ粘膜筋板を貫通して固有筋層に達し,胃の小彎胃角部に限局して好発するかは大きな謎である.
●筆者は,脳からの交感神経刺激による胃粘膜筋板下あるいは固有筋層における動脈の攣縮と,迷走神経刺激による胃液分泌の亢進により深い潰瘍が発生するという考えをもっている.
●十二指腸潰瘍が十二指腸球部に発生することは当然のごとく思われているが,なぜ十二指腸球部が存在するのか,その形成機序と潰瘍発生について迷走神経肝・十二指腸枝について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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