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今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開 病態生理
消化性潰瘍の病態生理
著者: 井上正規1
所属機関: 1広島大学医学部総合診療部
ページ範囲:P.1620 - P.1626
文献購入ページに移動●胃潰瘍では,胃・十二指腸液の逆流により胃粘膜関門の破壊が認められた.その他,胃排出遅延,プロスタグランジン低下や血流低下などの関与が推測されている.
●十二指腸潰瘍では胃酸分泌能は高く,ガストリンに対する感受性も高かった.また,酸の十二指腸における負のフィードバック機構の破綻が観察された.
●以上より,胃潰瘍の病態は胃粘膜防御機構の異常が,十二指腸潰瘍のそれは胃酸分泌の異常がその中心と考えられた.
●十二指腸潰瘍では胃酸分泌能は高く,ガストリンに対する感受性も高かった.また,酸の十二指腸における負のフィードバック機構の破綻が観察された.
●以上より,胃潰瘍の病態は胃粘膜防御機構の異常が,十二指腸潰瘍のそれは胃酸分泌の異常がその中心と考えられた.
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