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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻9号

1993年09月発行

文献概要

今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開 病態生理

消化性潰瘍の病態生理

著者: 井上正規1

所属機関: 1広島大学医学部総合診療部

ページ範囲:P.1620 - P.1626

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●胃潰瘍では,胃・十二指腸液の逆流により胃粘膜関門の破壊が認められた.その他,胃排出遅延,プロスタグランジン低下や血流低下などの関与が推測されている.
●十二指腸潰瘍では胃酸分泌能は高く,ガストリンに対する感受性も高かった.また,酸の十二指腸における負のフィードバック機構の破綻が観察された.
●以上より,胃潰瘍の病態は胃粘膜防御機構の異常が,十二指腸潰瘍のそれは胃酸分泌の異常がその中心と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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