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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻9号

1993年09月発行

文献概要

今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開 薬物療法

プロトンポンプ阻害剤使用上の注意

著者: 矢花剛1 落合亨1 小林壮光1

所属機関: 1札幌医科大学第1内科

ページ範囲:P.1650 - P.1652

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●PPIは血中から速やかに消失し,壁細胞に選択的に蓄積するため,臨床上特に重篤な副作用は報告されていない.しかし,注意深い観察を怠ってはならない.
●PPIによる低・無酸状態下の壁細胞の形態学的変化,腸内細菌叢への影響,血中ガストリン上昇を介したECL細胞過形成(カルチノイド)の発生,遺伝子損傷作用などの諸問題が危惧されているが,ヒトでの報告はない.
●PPI常用量投与で十分な酸分泌抑制効果が得られない症例がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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