文献詳細
文献概要
今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開 治癒判定
X線写真による治癒判定
著者: 渕上忠彦1
所属機関: 1松山赤十字病院消化器科
ページ範囲:P.1686 - P.1690
文献購入ページに移動●X線検査による胃潰瘍の治癒の判定は,ニッシェの消失のみにて行うと問題があり,ニッシェの消失した部位に粘膜模様(再生上皮)が読めるか否かによって判定すべきである.
●周囲粘膜像と比較した瘢痕部の陥凹の有無,再生粘膜模様のパターンから胃壁の修復度も推測できる.
●以上を判定するには,胃の微細模様である小区像の描出されたX線写真が必要である.
●潰瘍の治癒判定においても,X線検査は決して内視鏡検査に劣るものではない.
●周囲粘膜像と比較した瘢痕部の陥凹の有無,再生粘膜模様のパターンから胃壁の修復度も推測できる.
●以上を判定するには,胃の微細模様である小区像の描出されたX線写真が必要である.
●潰瘍の治癒判定においても,X線検査は決して内視鏡検査に劣るものではない.
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