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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻9号

1993年09月発行

文献概要

今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開 再発と維持療法

吻合部潰瘍の治療

著者: 塚本秀人1 比企能樹1 三橋利温2

所属機関: 1北里大学医学部外科 2北里大学医学部内科

ページ範囲:P.1716 - P.1718

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●吻合部潰瘍とは,胃切除術または胃空腸吻合術などの術後に発生する特殊な消化性潰瘍で,その成因としては初回手術の不完全,不適切による減酸不十分が考えられる.
●治療の第一選択は薬物療法であり,その基本はH2受容体拮抗剤,プロトンポンプ阻害剤などによる減酸であるが,瘢痕治癒後の再発率が高いため維持療法の重要性が問題となる.
●保存療法で止血困難な出血例や穿孔,狭窄例が絶対的手術適応となる.手術療法としては,再切除のみでは再々発の危険性があるため,迷切を加えたより完全な減酸手術が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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