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文献概要
今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開 治癒・再発に関する諸因子
Helicobacter pyloriは難治・再発と関係あるか
著者: 浅香正博1
所属機関: 1北海道大学医学部第3内科
ページ範囲:P.1732 - P.1734
文献購入ページに移動●Helicobacter pylori(H.pylori)の胃粘膜への感染と消化性潰瘍,殊に十二指腸潰瘍の再発とは密接な関わりを有している.
●消化性潰瘍の再発予防には,H2ブロッカーを中心とした維持療法が有効であるが,潰瘍の自然史には影響を与えないため,投薬を中止すると再発を引き起こしやすくなる.
●H.pyloriの除菌に成功すると,維持療法を行うことなしに再発が予防可能となる.
●H.pyloriが潰瘍の難治化と関わっていることも事実と思われるが,治療には除菌のみならず,酸分泌の抑制を行う必要がある.
●消化性潰瘍の再発予防には,H2ブロッカーを中心とした維持療法が有効であるが,潰瘍の自然史には影響を与えないため,投薬を中止すると再発を引き起こしやすくなる.
●H.pyloriの除菌に成功すると,維持療法を行うことなしに再発が予防可能となる.
●H.pyloriが潰瘍の難治化と関わっていることも事実と思われるが,治療には除菌のみならず,酸分泌の抑制を行う必要がある.
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