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対談 内科診療のあゆみ・9
血液疾患診療の進歩
著者: 池田康夫1 尾形悦郎2
所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科 2癌研究会附属病院
ページ範囲:P.1788 - P.1800
文献購入ページに移動そんなことを思い出しながら貧血について考えてみますと,昔は寄生虫が多かったせいもあるのですが,貧血があるとまず内科医としては消化管の異常,あるいは寄生虫による異常,女性の場合には鉄欠乏性貧血などを考えて,そういう病気を鑑別診断していました.鉄欠乏性貧血が当時は一番多かったわけですが,治療としては,経口的にどういう鉄剤をやるか,あるいは鉄剤は還元剤と一緒にやるか,食事の前がいいか,後がいいか,お茶を飲むか飲まないか,あるいは急ぐ時には静脈注射で計算してやるか,そういうことが主として思い浮かびます.そこで,鉄欠乏性貧血について,現在の先生のご理解と臨床医としてのアプローチをお伺いしたいと思います.
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