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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻1号

1994年01月発行

文献概要

今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価 小腸・大腸疾患

感染性腸炎

著者: 高橋裕1 上野文昭1

所属機関: 1東海大学大磯病院内科

ページ範囲:P.58 - P.61

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ポイント
●感染性腸炎はself-limitingであり,自然治癒が期待できるので,治療の基本は補液による脱水の改善を優先する.簡便な経口補液で十分であるが,重症例では輸液を行う.
●止痢剤で有効なものは,次サリチル酸ビスマスと麻薬系薬剤(リン酸コデイン,loperamide)であるが,濫用により症状が重篤化することもある.
●抗菌剤使用の要否・薬剤選択は病原菌により決定する.しかし,病態の重症度や基礎疾患によっては便染色を参考に見込み投与(empiric thrapy)を行うことがあるが,安易な使用は,厳に慎むべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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