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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻1号

1994年01月発行

今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価

膵・胆道系疾患

胆道系感染症

著者: 永田博司1

所属機関: 1東京都済生会中央病院内科

ページ範囲:P.143 - P.147

文献概要

ポイント
●胆道系感染症の治療の原則は不変であり,①感染のコントロール,②胆道の閉塞機転の解除,③体液と電解質バランスの維持である.したがって治療の方針は,①抗生物質の経静脈的投与,②胆道のドレナージ,および③全身管理の3点である.
●抗生物質の投与と全身管理は,すべての症例に対して初期から行われる.抗生物質,全身管理は長足の進歩を遂げているが,これらのみでは胆道感染を完全に治癒させることはできない.問題は,近年多様化してきたドレナージの各手技のいずれを選択し,どういうタイミングで行うかである.
●治療の最終目標である閉塞機転の除去は従来,外科手術によってきたが,内視鏡的あるいは超音波,CT誘導下の閉塞解除術が発達し,それらの適応範囲が広がってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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