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今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価 膵・胆道系疾患
胆道系感染症
著者: 永田博司1
所属機関: 1東京都済生会中央病院内科
ページ範囲:P.143 - P.147
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●胆道系感染症の治療の原則は不変であり,①感染のコントロール,②胆道の閉塞機転の解除,③体液と電解質バランスの維持である.したがって治療の方針は,①抗生物質の経静脈的投与,②胆道のドレナージ,および③全身管理の3点である.
●抗生物質の投与と全身管理は,すべての症例に対して初期から行われる.抗生物質,全身管理は長足の進歩を遂げているが,これらのみでは胆道感染を完全に治癒させることはできない.問題は,近年多様化してきたドレナージの各手技のいずれを選択し,どういうタイミングで行うかである.
●治療の最終目標である閉塞機転の除去は従来,外科手術によってきたが,内視鏡的あるいは超音波,CT誘導下の閉塞解除術が発達し,それらの適応範囲が広がってきている.
●胆道系感染症の治療の原則は不変であり,①感染のコントロール,②胆道の閉塞機転の解除,③体液と電解質バランスの維持である.したがって治療の方針は,①抗生物質の経静脈的投与,②胆道のドレナージ,および③全身管理の3点である.
●抗生物質の投与と全身管理は,すべての症例に対して初期から行われる.抗生物質,全身管理は長足の進歩を遂げているが,これらのみでは胆道感染を完全に治癒させることはできない.問題は,近年多様化してきたドレナージの各手技のいずれを選択し,どういうタイミングで行うかである.
●治療の最終目標である閉塞機転の除去は従来,外科手術によってきたが,内視鏡的あるいは超音波,CT誘導下の閉塞解除術が発達し,それらの適応範囲が広がってきている.
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