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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻10号

1994年10月発行

文献概要

今月の主題 内科エマージェンシー 症候別内科エマージェンシー

吐血・下血

著者: 白井孝之1

所属機関: 1東海大学医学部内科学6

ページ範囲:P.2114 - P.2116

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ポイント
●吐血・下血は消化管出血における最も重要かつ頻発する症候である.
●上部消化管出血が70〜80%を占め,吐血を伴う場合にはより大量の出血であることが多いが,鼻腔,口腔からの出血や喀血を見誤らないよう注意を要する.
●ショックに陥っているか否かの迅速な見極めが重要で,その場合,気道確保と循環動態の安定化を最優先する.
●これらの処置を進めつつ,病歴聴取や診察を行い,状態が落ち着いたところで緊急内視鏡検査を含めた出血源の検索と止血および合併症の処置をする.
●出血が持続し初期治療によっても容易にショックから離脱しない場合は,時を移さずinterventional radiology,緊急手術などを考慮すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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