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今月の主題 内科エマージェンシー 疾患別内科エマージェンシー
高血圧エマージェンシー
著者: 下澤達雄1 藤田敏郎1
所属機関: 1東京大学医学部第4内科(分院)
ページ範囲:P.2157 - P.2160
文献購入ページに移動●高血圧エマージェンシーには,悪性高血圧,頭蓋内出血,急性解離性大動脈瘤,急性心筋梗塞,褐色細胞腫クリーゼ,子癇,頭部外傷が含まれる.
●高血圧緊急症,準緊急症は血圧値によって診断されるものではなく,臓器障害の程度が問題となる.この際の重要な臓器障害とは,眼底所見,腎障害と中枢神経障害,心不全である.
●降圧目標は合併症によっても異なるが,一般に急激な降圧は避ける.
●悪性高血圧では病態を考えると,利尿薬や塩分制限は多くの場合禁忌であり,時には循環血漿量を増加させる治療が必要となる.
●適切な治療が行われた場合,悪性高血圧の5年生存率は75%程度である.
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