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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 蛋白

α2-マクログロブリン

著者: 伊藤喜久1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理

ページ範囲:P.18 - P.19

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 α2-マクログロブリン(α2-M)は,分子量約80万ダルトン,糖含量6〜7%の蛋白質で,肝細胞,単球-マクロファージ系細胞,星状グリア細胞など 全身の種々の細胞で産生されている.α2-Mの機能はトリプシン,アンチキモトリプシン,エラスターゼ,トロンビンなどの蛋白分解酵素と結合して複合体を形成し,血中から短時間のうちに除去することにより酵素機能の不活性化に作用する.また,ホルモン,インターロイキン-6などとも結合,その機能を調節する役割も担う(図1).α2-Mはラットなどの動物種では急性相反応物質で,組織の破壊,感染症などでは短時間に濃度の増加がみられるが,このような変化はヒトではほとんど認められない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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