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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 蛋白

フェリチン

著者: 小船雅義1 加藤淳二1 新津洋司郎1

所属機関: 1札幌医科大学第4内科

ページ範囲:P.22 - P.24

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検査の目的・意義
 フェリチンは球状の鉄結合蛋白質で,組織中,特に肝臓や脾臓の中に存在し,鉄を貯蔵する機能をもつ.また,フェリチンは血中にも微量ながら存在し,組織内の貯蔵鉄量を反映して増減することから,その血中レベルより間接的に組織の鉄量を知ることができる.
 しかし,悪性腫瘍患者では組織中の鉄量に関係なく血清フェリチンは増加するため,腫瘍マーカーの一つとして診断や治療のモニタリングに用いられている1).また,肝炎,膵炎などでも組織障害を反映して上昇するので,病勢を知る指標ともなり得る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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