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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 蛋白

セルロプラスミンと銅代謝

著者: 寺尾壽夫1

所属機関: 1帝京大学医学部神経内科

ページ範囲:P.25 - P.27

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 検査の目的・意義
 ヒトの血清中(血漿中)に含まれる銅は,その大部分はセルロプラスミン中に含まれており,残りのほとんどはdissociable bondをもってアルブミンとゆるく結合した銅が占めている.さらに残りのわずかな部分は低分子の物質と結合しているものであり,その中にはアミノ酸とcomplexをつくっているものがあると考えられる.
 セルロプラスミンは1分子中に6~8個の銅分子を有するsky blueの蛋白である.この蛋白はacute phase protein1)であり,外傷や敗血症のほか,悪性腫瘍でも上昇する.しかし,上昇する場合よりも低下する場合のほうが臨床的意義は大きく,Wilson病やMenkes症候群の診断に不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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