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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 炎症マーカー

赤沈

著者: 入交昭一郎1

所属機関: 1川崎市立川崎病院内科

ページ範囲:P.34 - P.35

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検査の目的・意義
 赤沈は赤血球沈降速度(erythrocyte sedimentation rate:ESR)の略で,CRPなどの急性相反応物質と同様に急性・慢性の炎症,腫瘍などによる組織破壊,あるいは血漿蛋白の異常を反映する非特異反応である.したがって,赤沈の亢進・遅延はこれらの病態の存在とその経過を知るうえに有用な指標となる.
 赤沈の本態は,今日なお不明な点があるが,赤血球の凝集(連銭形成)を促進する因子が重要視され,凝集が早く,大きいほど赤沈は亢進する.赤血球膜は陰性荷電であるので,陽性荷電のグロブリン,フィブリノゲンの増加は血球凝集を促進する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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