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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 炎症マーカー

アミロイドA

著者: 惠以盛1 下条文武1 荒川正昭1

所属機関: 1新潟大学医学部第2内科

ページ範囲:P.58 - P.59

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検査の目的・意義
 Serum amyloid A(SAA)蛋白は,アミロイド線維の生化学的研究の過程で,新しい蛋白として見いだされた.アミロイド構成蛋白としては,最初に免疫グロブリンのL鎖が同定されていたが,続発性アミロイドーシスの患者のアミロイド蛋白はこれとは別のものであり,アミロイドA(AA蛋白)といわれた.その後,血中にこれと同一の抗原性を持つ蛋白が見いだされ,SAAと呼ばれるようになった1)
 SAAは分子量約12,000の糖を含まない蛋白質で,血清中ではアポリポ蛋白の一つとしてHDL(high density lipoprotein),特にHDL3に大部分が存在している.また,荷電の差から3〜6種のポリモルフィズムが存在し,アミノ酸一次構造上も何種かの異なるものが報告されている.遺伝子レベルでは,少なくとも3種のgeneが存在するといわれている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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