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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 窒素化合物

尿素窒素(BUN)

著者: 富野康日己1

所属機関: 1順天堂大学医学部腎臓内科

ページ範囲:P.60 - P.61

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検査の目的・意義
 尿素は,アミノ酸の脱アミノによって生じたアンモニアとCO2から,主として肝臓において尿素サイクルによって合成される.血中尿素窒素(blood urea nitrogen:BUN)は,腎糸球体から濾過され,一部尿細管で再吸収されたのち,尿中に排泄される.BUN(または血清尿素窒素SUN:BUNよりやや高値を示す)の測定は,血清クレアチニン(s-Cr)の測定と同様に腎機能を反映する検査として用いられている.しかし,BUNは腎からの排泄に関係する腎性因子のみならず,腎前性因子(食事中の蛋白量,胃腸管出血,組織の崩壊など)や循環血液量の異常(脱水,浮腫,下痢など)によっても変動するので注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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