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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 酵素および関連物質 心筋・肝関連

アルドラーゼ

著者: 高木康1

所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理

ページ範囲:P.104 - P.105

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検査の目的・意義
 アルドラーゼ(ALD:D-fructose-1,6-biphosphate-D-glyceraldehyde-3-phosphate-lyase,EC 4.1.2.13)は解糖系酵素の一つであり,フルクトース-1,6-ニリン酸(FDP)をジヒドロキシアセトンリン酸(DHAP)とD-グルセルアルデヒド-3-リン酸とに可逆的に分解するとともに,フルクトース-1-リン酸(FIP)をDHAPとグルセルアルデヒドとに非可逆的に分解する.
 ALDは骨格筋,心筋,脾臓に高濃度に存在するA(FDP-ALD)型と,肝臓に高濃度に存在するB型(FIP-ALD),およびA型とB型の中間型で,脳,神経組織に多量に存在するC型の3つのアイソザイムが知られており,これらは免疫学的に区別される1).なお,通常の活性測定系は,A型の活性測定に適した条件であり,筋肉組織に由来するA型が優位に測定されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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