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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 酵素および関連物質 膵関連

エラスターゼ-1

著者: 渡辺伸一朗1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科

ページ範囲:P.114 - P.115

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検査の目的・意義
 エラスターゼは血管壁などの結合織のエラスチンを分解する蛋白分解酵素で,体内では主として膵臓に存在し,そのほか白血球,血小板,脾臓,大動脈壁などにもわずかに存在する.
 膵エラスターゼにはエラスターゼ-1および-2の2種類が存在し,血中ではほとんどがα1-アンチトリプシンやα2-マクログロブリンの蛋白分解酵素阻害物質と結合して存在する.このため,血中濃度は酵素活性としては測定困難で,免疫活性としてα1-アンチトリプシンと結合したエラスターゼ-1のみがRIA法によって測定される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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