icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 酵素および関連物質 膵関連

膵ホスホリパーゼA2

著者: 伊佐地秀司1

所属機関: 1三重大学医学部第1外科

ページ範囲:P.119 - P.121

文献購入ページに移動
検査の目的・意義
 ホスホリパーゼA2(PLA2)は,リン脂質の2位の脂肪酸エステル結合を加水分解する酵素で,生体組織に広く分布する.現在までいくつかのアイソフォームの存在が明らかにされており,これらはI型(従来の膵性)およびII型からなる低分子量分泌型(secretory PLA2)と高分子量細胞質内在型(cytosolic PLA2)に分類されている(表1)1)
 膵PLA2は膵腺房細胞で,非活性型の前酵素(zymogen),すなわちpro PLA2として合成され,膵液中に分泌されて十二指腸内の活性型トリプシンによって活性化されて,リン脂質の分解酵素として働く.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?