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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 糖質および関連物質

グルコース

著者: 豊田隆謙1

所属機関: 1東北大学医学部第3内科

ページ範囲:P.130 - P.131

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検査の目的・意義
 血液中グルコースは血糖として測定される.尿細管の糖閾値を越えると尿糖が排泄され陽性になる.この測定法は高血糖または低血糖疾患の診断に用いられる.血糖調節は主として内分泌ホルモンによって行われる.血糖を低下させるホルモンは膵β細胞で合成されるインスリンである.インスリンが不足すると高血糖になり,過剰なら低血糖になる.また,インスリンの拮抗ホルモンには膵α細胞で合成されるグルカゴン,副腎で合成されるコチゾール,カテコールアミンなどがある.拮抗ホルモンが過剰なら高血糖になり,不足すると低血糖になる.高血糖を示す疾患は糖尿病である.低血糖を示す代表的疾患はインスリノーマ,脳下垂体不全症である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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