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文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 糖質および関連物質
インスリン
著者: 梶尾裕1 門脇孝1
所属機関: 1東京大学医学部第3内科
ページ範囲:P.145 - P.146
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インスリン(IRI)の測定により,血糖値の測定と合わせて,膵β細胞からのインスリン分泌の状態とインスリンに対する生体のインスリン感受性の程度を推定できる.通常,空腹時だけでなく,ブドウ糖負荷などのインスリン分泌刺激試験における反応をみる場合が多い.
血糖値に比べIRIが低値の場合,膵β細胞からのインスリン分泌不全が疑われ,その不全の程度はNIDDMとIDDMの鑑別,あるいは治療法の目安になる.血糖値が低値にもかかわらずIRIが高値の場合,インスリノーマやインスリン自己抗体の存在が疑われ,血糖値が正常または高値でIRIが高値の場合,インスリン抵抗性を生じる病態の存在が疑われる.
インスリン(IRI)の測定により,血糖値の測定と合わせて,膵β細胞からのインスリン分泌の状態とインスリンに対する生体のインスリン感受性の程度を推定できる.通常,空腹時だけでなく,ブドウ糖負荷などのインスリン分泌刺激試験における反応をみる場合が多い.
血糖値に比べIRIが低値の場合,膵β細胞からのインスリン分泌不全が疑われ,その不全の程度はNIDDMとIDDMの鑑別,あるいは治療法の目安になる.血糖値が低値にもかかわらずIRIが高値の場合,インスリノーマやインスリン自己抗体の存在が疑われ,血糖値が正常または高値でIRIが高値の場合,インスリン抵抗性を生じる病態の存在が疑われる.
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