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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 糖質および関連物質
C-ペプチド
著者: 河盛隆造1
所属機関: 1順天堂大学医学部代謝内分泌学
ページ範囲:P.152 - P.154
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膵β細胞内でプロインスリンはインスリンとC-ペプチドに分解され,両者は等モルで分泌される.血中C-ペプチドの測定がRIA法で可能となったところ,同法で尿中C-ペプチド濃度も測定できることが判明した.血中および尿中の両者を組み合わせて測定すれば,インスリン分泌の時間的,量的動態を詳細に把握できよう.
インスリンは主に肝で,C-ペプチドは腎で代謝されることから,分泌刺激時の血中動態では,インスリンのピークにやや遅れてC-ペプチドのピークがみられる.食事など種々の刺激に対するインスリン分泌の経時的動態の検索は,血中インスリンを測定すべきである.しかし,かつて動物種インスリン製剤の注射歴があり,インスリン抗体の存在が危惧される際や,外来性インスリン投与中の内因性インスリン分泌動態を追跡する際には,血中C-ペプチド動態を測定することになる.
膵β細胞内でプロインスリンはインスリンとC-ペプチドに分解され,両者は等モルで分泌される.血中C-ペプチドの測定がRIA法で可能となったところ,同法で尿中C-ペプチド濃度も測定できることが判明した.血中および尿中の両者を組み合わせて測定すれば,インスリン分泌の時間的,量的動態を詳細に把握できよう.
インスリンは主に肝で,C-ペプチドは腎で代謝されることから,分泌刺激時の血中動態では,インスリンのピークにやや遅れてC-ペプチドのピークがみられる.食事など種々の刺激に対するインスリン分泌の経時的動態の検索は,血中インスリンを測定すべきである.しかし,かつて動物種インスリン製剤の注射歴があり,インスリン抗体の存在が危惧される際や,外来性インスリン投与中の内因性インスリン分泌動態を追跡する際には,血中C-ペプチド動態を測定することになる.
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