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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 糖質および関連物質

糖質転送蛋白

著者: 増田一裕1 清野裕1

所属機関: 1京都大学医学部臨床代謝栄養学

ページ範囲:P.168 - P.169

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 生体にとって必須のブドウ糖(糖質)は非極性分子であり,脂質二重層からなる細胞膜は容易に透過できない.細胞膜での糖輸送機構は,糖輸送担体と呼称される疎水性の高い糖蛋白質を介するものである.これには能動輸送に関わるNa/ブドウ糖共輸送担体と,促通拡散型糖輸送担体の2種類が存在する.両者の間にアミノ酸配列の類似性はなく,後者はあらゆる細胞に発現しているが,ヒトでは少なくとも5種類(GLUT 1〜GLUT 5)が存在し,1つのファミリーを形成している(表1).このうちGLUT 5はブドウ糖も輸送できるが,空腸刷子縁膜上ではフルクトース輸送担体として機能していると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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