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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 脂質・リポ蛋白

RLP(リポZ)

著者: 田中明1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第3内科

ページ範囲:P.200 - P.201

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検査の目的・意義
 カイロミクロンおよびVLDLの代謝産物をレムナントという.マクロファージは容易にレムナントを取り込み,泡沫化し,動脈硬化巣を形成するため,高レムナント血症は高コレステロール血症(高LDL血症)とともに動脈硬化を惹起する脂質代謝異常として知られている.わが国は血清コレステロール高値を伴わない心筋梗塞が多く,この場合はレムナントの影響が大きいと考えられる.しかし,従来,レムナントの分離・測定が困難であったため,レムナントの意義が軽視されがちであった.RLPはremnant-like particles(レムナント様リポ蛋白)の略で,このレムナント量を反映し,簡便な操作で分離・測定が可能となった.RLPはリポZともいう.
 RLPは,アポB48とオーバーラップしないアポB100のアミノ酸領域を特異的に認識する抗アポB100モノクローナル抗体と,アポA-Iを認識する抗アポA-Iモノクローナル抗体の血清中非結合分画のリポ蛋白である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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