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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 血液ガス・電解質・微量金属

亜鉛

著者: 田部井薫1

所属機関: 1自治医科大学腎臓内科

ページ範囲:P.221 - P.223

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検査の目的・意義
 亜鉛は必須元素の代表であり,時に中毒や欠乏症がみられることもある.亜鉛は補酵素(metalloenzyme)として重要で,亜鉛が補酵素として作用する酵素の数は100以上といわれている.特に炭酸脱水素酵素,蛋白分解酵素,乳酸脱水素酵素などが有名である1).血清亜鉛濃度の測定は,欠乏状態と過剰状態の指標として用いられる.血清亜鉛濃度測定の対象となる疾患は,①味覚・臭覚低下,②腸性肢端皮膚炎(acrodermatitis enteropathica),③長期にわたる高カロリー輸液,④未熟児などであるが,慢性腎不全にて血液透析を行っている患者での測定意義は大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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