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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 血中薬物濃度

気管支拡張薬(テオフィリン)

著者: 中野重行1 上村尚人1 堤喜美子1

所属機関: 1大分医科大学臨床薬理

ページ範囲:P.252 - P.254

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検査の目的・意義
 テオフィリンは,気管支喘息をはじめとした閉塞性肺疾患の治療に広く使用されている代表的な“気管支拡張薬”である.テオフィリンの血中濃度と臨床効果(喘息の発作頻度,1秒量などの肺機能の改善度,気管支痙攣の抑制度)および副作用の発現頻度には相関性があることが報告されている.しかし,その有効治療域は非常に狭く,中毒域の濃度とも近い.テオフィリンは,投与量の約90%が肝臓で代謝されて排泄されるが,その過程には非常に大きな個人差があり,種々の要因によって影響を受ける(表1).したがって,患者個別の投与設計をし,有効な治療を行うためには,血中濃度モニタリング(therapeutic drug monitoring:TDM)が必要となる.`

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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