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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 血中薬物濃度
抗菌薬
著者: 吉山友二1
所属機関: 1北里大学薬学部病院薬局学
ページ範囲:P.255 - P.257
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薬物動態学理論および微量薬物濃度測定技術の進歩に伴い,体液中薬物濃度を参考に投与設計や処方の改善,さらに服薬遵守の確保など,薬物治療の適正化を進めていく血中薬物濃度モニタリングが治療の場で普及してきた.
アミノグリコシド系抗生物質の血中薬物濃度モニタリングの目的は,抗菌作用を十分に発揮させつつ,その有する生体への有害作用,とりわけ腎障害および聴覚障害(耳毒性)の発現をできるだけ少なく,また軽度に抑えるためである.このような背景により,多くの抗菌薬の中で,アミノグリコシド系抗生物質の血中薬物濃度測定だけが,計画的な治療計画を行ったことに対する診療報酬としての特定薬剤治療管理料の対象になっている.
薬物動態学理論および微量薬物濃度測定技術の進歩に伴い,体液中薬物濃度を参考に投与設計や処方の改善,さらに服薬遵守の確保など,薬物治療の適正化を進めていく血中薬物濃度モニタリングが治療の場で普及してきた.
アミノグリコシド系抗生物質の血中薬物濃度モニタリングの目的は,抗菌作用を十分に発揮させつつ,その有する生体への有害作用,とりわけ腎障害および聴覚障害(耳毒性)の発現をできるだけ少なく,また軽度に抑えるためである.このような背景により,多くの抗菌薬の中で,アミノグリコシド系抗生物質の血中薬物濃度測定だけが,計画的な治療計画を行ったことに対する診療報酬としての特定薬剤治療管理料の対象になっている.
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