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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液生化学検査 先天性(代謝)異常のスクリーニング

新生児・乳児のマス・スクリーニング

著者: 伊藤道徳1 黒田泰弘1

所属機関: 1徳島大学医学部小児科

ページ範囲:P.260 - P.264

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検査の目的・意義
 疾患のスクリーニングは,その疾患を疑わせる症状を認めるために行われるハイリスク・スクリーニングと,発症前に一般集団の中から患者を発見するマス・スクリーニングとに大別される.全国規模で実施されている新生児・乳児スクリーニングはマス・スクリーニング検査であり,発症前の患者発見と早期治療を目的としている.現在,わが国では,治療せずに放置すると死亡したり,生存しても重篤な後遺症を残すが,早期発見・早期治療によりスクリーニングの効果が期待される先天性(代謝)異常6疾患(表1),および白血病,脳腫瘍についで多い小児癌である神経芽細胞腫を対象として,検査費用公費負担による新生児・乳児マス・スクリーニング検査が実施され,治療効果を上げている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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