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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 血液検査 血球検査

異常ヘモグロビン

著者: 大庭雄三1

所属機関: 1山口大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.304 - P.305

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検査の目的・意義
 ヘモグロビン(Hb)遺伝子における塩基置換,欠失/重複,不均等交差の結果は,①表現型に何らの変化も示さない単なるDNAレベルにおける遺伝子多形,②特定のグロビンの合成量の減少(サラミセア),③グロビンのアミノ酸配列異常,または④個体発生におけるグロビン合成スイッチの切り替えの異常(hereditary persistence of fetal Hb:HPFH)のどれかに該当する.臨床的には小球性貧血,血流閉塞,溶血,チアノーゼ,多血,貧血などが問題となる.簡単なスクリーニングテストによって蓋然的診断を行い,最終的にはグロビンのアミノ酸配列分析または遺伝子DNAの塩基配列分析を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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