文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 内分泌学的検査 下垂体
TSH(甲状腺刺激ホルモン)
著者: 内村英正1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.355 - P.357
文献購入ページに移動検査の目的・意義
下垂体から分泌されるTSH(thyroid stimulating hormone)は甲状腺機能を調節しており,その血中濃度の変化は甲状腺機能を最も敏感に反映すると考えられる.
甲状腺機能の調節は,視床下部から分泌されるthyrotropin releasing hormone(TRH)によるTSHの分泌刺激,さらにTSHは甲状腺ホルモン(T3,T4)の生成・分泌を刺激すると同時に,甲状腺の成長・発育の促進を行う.一方,甲状腺から分泌されたT3やT4は,逆に下垂体のTSH分泌細胞の機能を抑制し,TSHの分泌を減少させる(negative feed back system).また,T3,T4は視床下部に作用してTRHの分泌も抑制することがわかっている.
下垂体から分泌されるTSH(thyroid stimulating hormone)は甲状腺機能を調節しており,その血中濃度の変化は甲状腺機能を最も敏感に反映すると考えられる.
甲状腺機能の調節は,視床下部から分泌されるthyrotropin releasing hormone(TRH)によるTSHの分泌刺激,さらにTSHは甲状腺ホルモン(T3,T4)の生成・分泌を刺激すると同時に,甲状腺の成長・発育の促進を行う.一方,甲状腺から分泌されたT3やT4は,逆に下垂体のTSH分泌細胞の機能を抑制し,TSHの分泌を減少させる(negative feed back system).また,T3,T4は視床下部に作用してTRHの分泌も抑制することがわかっている.
掲載誌情報