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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 内分泌学的検査 下垂体

TSH(甲状腺刺激ホルモン)

著者: 内村英正1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.355 - P.357

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検査の目的・意義
 下垂体から分泌されるTSH(thyroid stimulating hormone)は甲状腺機能を調節しており,その血中濃度の変化は甲状腺機能を最も敏感に反映すると考えられる.
 甲状腺機能の調節は,視床下部から分泌されるthyrotropin releasing hormone(TRH)によるTSHの分泌刺激,さらにTSHは甲状腺ホルモン(T3,T4)の生成・分泌を刺激すると同時に,甲状腺の成長・発育の促進を行う.一方,甲状腺から分泌されたT3やT4は,逆に下垂体のTSH分泌細胞の機能を抑制し,TSHの分泌を減少させる(negative feed back system).また,T3,T4は視床下部に作用してTRHの分泌も抑制することがわかっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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