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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 内分泌学的検査 下垂体

PRL(プロラクチン)

著者: 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.358 - P.361

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検査の目的・意義
 プロラクチン(PRL)は,脳下垂体前葉のPRL分泌細胞から分泌される分子量約22,000の単純蛋白ホルモンである.通常は妊娠,産褥期に分泌が亢進し,標的臓器である乳腺に作用し,腺の発達と乳汁の産生を促進する.
 一方,PRLが何らかの原因で下垂体から過剰に分泌され,高プロラクチン血症(hyperprolactinemia)になると,男女とも性機能が抑制される.女性では乳汁漏出症とともに,無排卵に基づく無月経や不妊が招来されるので,乳汁漏出無月経症候群(galactorrhea-amenorrhea syndrome)と呼ばれる.男性においても高プロラクチン血症は性欲減退,インポテンス,乏精子症などの原因となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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