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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 内分泌学的検査 副腎

尿中17OHCS(尿中17ヒドロキシコルチコステロイド)

著者: 直海晶二郎1 岩岡大輔1 梅田照久1

所属機関: 1熊本大学医学部第3内科

ページ範囲:P.396 - P.397

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検査の目的・意義
 尿中17OHCSは,図1に示すように,主に副腎皮質束状層で産生されるデオキシコルチゾール(S)とコルチゾール(F),および肝・腎で11β-デヒドロゲナーゼの作用によりFから変換されるコルチゾン(E)の代謝産物であるテトラヒドロ型(THS,THF,alloTHF,THE)よりなる.尿中遊離Fも測定に含まれるが,尿中総17OHCSの1%未満である.
 一般には,尿中17OHCSはFの分泌量を反映しており,この値は視床下部-下垂体-副腎皮質系の機能状態により左右され,その系の評価に用いられるが,どの部位の異常かを知るには,表1に示すように,さらに他の検査が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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