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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 内分泌学的検査 性腺

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

著者: 斉藤英和1 斉藤隆和1 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.408 - P.410

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検査の目的・意義
 hCG(human chorionic gonadotropin,ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は分子量37,000の糖蛋白ホルモンであり,分子量約14,000のα-subunitと分子量23,000のβ-subunitから成っている.α-subunitは,LH,FSH,TSHのα-subunitと極めて類似している.また,β-subunitは各ホルモンに固有の構造を持ち,特異性を有している.しかし,hCGとLHではβ-subunitについても相同性が高く,わずかhCG-βのC末端から30個のアミノ酸残基(β-subunit carboxyl terminal peptide:β-CTP)だけが,hCGの免疫学的特異性を有している.
 このhCGまたはsubunit測定の目的は,①妊娠の早期診断,②流産の治療指針,③子宮外妊娠の補助診断,化学療法の治療効果判定,④絨毛性疾患の診断,治療効果判定,follow up,⑤異所性hCG産生腫瘍の腫瘍マーカーとが考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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