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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 内分泌学的検査 その他のホルモン

cAMP(環状アデノシン一リン酸)

著者: 竹田秀1 松本俊夫1

所属機関: 1東京大学医学部第4内科(分院)

ページ範囲:P.428 - P.429

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検査の目的・意義
 cAMPは,多くのペプチドホルモンの細胞内情報伝達にかかわる二次メッセンジャーとして,重要な役割を担っている.腎尿細管に作用し,細胞内cAMPを上昇させるホルモンとしては,副甲状腺ホルモン(PTH),グルカゴン,カテコールアミン,抗利尿ホルモンなどがあげられる.このうちPTHは,近位および遠位尿細管細胞に作用し,cAMP産生を高めると同時に尿中排泄も増加させる.
 一方,他のホルモンは尿細管細胞内cAMP濃度を上昇させるが,尿中排泄はほとんど増加させない.しかし,多くのホルモンが血中cAMP濃度を増加させる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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