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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 内分泌学的検査 その他のホルモン

オステオカルシン

著者: 塩井淳1 西沢良記1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第2内科

ページ範囲:P.432 - P.433

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検査の目的・意義
 オステオカルシン(OC)は骨基質内に存在する主要な非コラーゲン性蛋白の一つで,骨芽細胞により特異的に合成・分泌されるため,骨芽細胞機能(骨形成)を反映すると考えられている.血中に存在するOCは,骨芽細胞に直接由来するintactOCと,骨基質に沈着した後に破骨細胞による骨吸収に伴って遊離してくるOC fragmentsとからなっている(図1).後述するように,個々のOCの測定系はintact OCのみを測定しているか,あるいは両者を測定しているかによりその臨床的意義は異なる.すなわち,血中intact OCは骨形成の程度を,血中total OCは骨吸収を含めた骨代謝回転の状態を反映する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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