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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 腫瘍マーカー 消化器系

シアリルSSEA-1

著者: 神奈木玲児1

所属機関: 1愛知県がんセンター第2病理

ページ範囲:P.464 - P.465

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検査の目的・意義
 シアリルSSEA-1抗原は,SSEA-1抗原の類縁抗原の一つであり,その名称の示すごとく,シアル酸によって修飾されたSSEA-1抗原である.SSEA-1抗原は,はじめマウスの着床前の初期胚に発見された抗原であり,胚発生の一定の時期に特異的に出現するため,stage-specific embryonicantigen-1(発育時期に特異的な胎児性抗原の第1号)と名づけられた.SSEA-1系統の抗原は胎児性の糖鎖抗原であり,そのため癌細胞に高頻度に出現すると考えられている.本抗原の本体は,末端にシアリルLexハプテンの構造を有する一連の糖鎖抗原である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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