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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 腫瘍マーカー 消化器系

NCC-ST-439

著者: 大倉久直1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院薬物療法部

ページ範囲:P.466 - P.467

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検査の目的・意義
 NCC-ST-439とは,渡辺らが胃癌をヌードマウスに継代して作製したモノクローナル抗体の認識するシアル化糖鎖の腫瘍マーカーであり,胃癌のほか乳癌,大腸癌,膵癌,胆道癌などで産生される.血清中NCC-ST-439の測定が,これらの癌の診断補助と治療経過のモニターに利用される.乳癌の中でNCC-ST-439だけを産生するものは比較的進行が遅く,術後予後の良いものが多い.
 肝疾患,閉塞性黄疸,炎症などに影響されず,比較的偽陽性が少ないので,陽性症例では血清レベルの変動が癌の動向と相関する.他のマーカーの値が不確かな場合に併用したい検査である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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