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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 腫瘍マーカー 消化器系

DU-PAN-2

著者: 山川治1 里村吉威1 澤武紀雄1

所属機関: 1金沢大学がん研究所附属病院内科

ページ範囲:P.468 - P.470

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検査の目的・意義
 癌関連抗原の一つであるDU-PAN-2抗原は,Metzgarら1)により,ヒト膵腺癌培養細胞HPAF-1を免疫原として作製された一連のモノクローナル抗体(DU-PAN-1〜5)のうちIgM型抗体であるDU-PAN-2にて認識される糖蛋白抗原であり(そのエピトープはsialyl Lewiscであるという報告もある),ヒト腺癌組織に高率に発現している2)ことが知られている.Metzgarら3)は,このモノクローナル抗体を用いたRIA法にて,膵癌患者血清中に高率にDU-PAN-2抗原が検出されることを示し,筆者ら4)も同様の方法を用いての検討で,膵・胆道癌を中心とした腺癌に対して有力なマーカーであることを報告した.
 現在,検査室などにても簡便に測定を行い得るELISAキット5)が発売されており,膵・胆道癌を中心とした消化器系の腺癌の腫瘍マーカーとして広く普及している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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