文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 腫瘍マーカー 消化器系
YH-206抗原
著者: 今井浩三1 日野田裕治1
所属機関: 1札幌医科大学第1内科
ページ範囲:P.476 - P.477
文献購入ページに移動検査の目的・意義
YH-206抗原は,肺腺癌細胞株A-549を免疫原として作製されたモノクローナル抗体YH-206(IgM)によって検出される分子量の極めて大きなムチン抗原1,2)である.抗原決定基はノイラミダーゼ抵抗性である点,これまで実用化されてきた他のムチン抗原(CA 19-9,CA 125,CA 50など)とは異なり,またX,Yハプテン,T抗原などの血液型糖鎖とも異なっている.
ムチン抗原であることから予想されるように,腺癌での発現率が高く3),これまで検索した限りでは,胃癌および膵癌の血中腫瘍マーカーとして有用である.
YH-206抗原は,肺腺癌細胞株A-549を免疫原として作製されたモノクローナル抗体YH-206(IgM)によって検出される分子量の極めて大きなムチン抗原1,2)である.抗原決定基はノイラミダーゼ抵抗性である点,これまで実用化されてきた他のムチン抗原(CA 19-9,CA 125,CA 50など)とは異なり,またX,Yハプテン,T抗原などの血液型糖鎖とも異なっている.
ムチン抗原であることから予想されるように,腺癌での発現率が高く3),これまで検索した限りでは,胃癌および膵癌の血中腫瘍マーカーとして有用である.
掲載誌情報