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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 腫瘍マーカー その他の腫瘍マーカー
パピローマウイルスDNA
著者: 中島孝1 福田利夫1 佐野孝昭1
所属機関: 1群馬大学医学部病理学第2講座
ページ範囲:P.500 - P.502
文献購入ページに移動ヒトパピローマウイルス(HPV)は,これまで疣贅や尖圭コンジローマなどの原因ウイルスとして知られてきた.しかし,1970年代後半に至り,ヒト癌,特に疣贅状表皮発育異常症に発生する皮膚癌や子宮頸癌にHPV-DNAの存在が明らかになり,にわかに注目されるに至った.これまでに,皮膚や粘膜の良性過形成疾患,子宮頸部発癌過程にHPVが関連することが知られ,HPV検査が疾患の正確な診断に有用であり,さらに子宮頸部前癌病変などではHPVサブタイプとその病態が密接に関連しており,治療方針などの決定に有用であることが知られるようになってきた.
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