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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 免疫グロブリンその他
アレルゲン特異的IgE抗体(RAST)
著者: 中島重徳1 東田有智1
所属機関: 1近畿大学医学部第4内科
ページ範囲:P.518 - P.519
文献購入ページに移動本邦において近年アレルギー疾患はますます増加の一途をたどり,10人に1人というような状況になっている.アレルギー反応は一般にI〜IV型反応に分類される.I型アレルギー反応は即時型あるいはアナフィラキシー型とも呼ばれ,抗原曝露後速やかに反応が起こるものである.このI型反応に関与する免疫グロブリンの主体はIgEであるが,一部にIgG(特にIgG4)も関与するといわれている.
アレルギー反応には,まず抗原(アレルゲン)と免疫担当細胞との接触が必要であるが,このアレルゲンは反応の特異性を決定する重要な物質であり,アレルゲンを確定することは,診断とその後の治療の上で極めて重要である.この目的のため,今日in vivoに比べ安全性の点からもin vitroでの抗原特異的IgE抗体の検出法が一般に行われている.IgE RAST(radioallergosorbent test)法は,その代表的検出法である.
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