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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 免疫グロブリンその他

アレルゲン特異的IgG抗体

著者: 東田有智1 中島重徳1

所属機関: 1近畿大学医学部第4内科

ページ範囲:P.520 - P.521

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検査の目的・意義
 気管支喘息を代表的疾患とするI型アレルギー反応は,抗原(アレルゲン)によるIgE抗体の誘導に始まる.このアレルゲン特異的IgE抗体の存在は,決してアレルギー疾患の病態すべてを説明し得るものではないが,原因となるアレルゲンを見いだすのに有用である.
 それに対して特異的IgG抗体,中でもIgG4抗体はshort-term sensitizing anaphylactic antibody,あるいは遮断抗体(blocking antibody)として注目されているにもかかわらず,その臨床的意義についてはいまだ一定の見解は得られていない.しかし,アトピー性疾患でIgE抗体が高値であると同時に,特異的IgG抗体,IgG1抗体およびIgG4抗体も高値を示す傾向があり,特異的IgG抗体の測定は臨床的に有用な情報が得られる可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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