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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 感染症関連検査 ウイルス抗原・抗体検査

ATLウイルス(HTLV-I)抗体

著者: 平田美樹1 池松秀之1 柏木征三郎1

所属機関: 1九州大学医学部総合診療部

ページ範囲:P.550 - P.552

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検査の意義・目的
 HTLV-Iウイルス(human T cell lymphotropic virus type I)は,日本の南西部に多発する成人T細胞白血病/リンパ腫(adult T cell leukemia/lymphoma;ATL)の病因ウイルスとして発見された.ATL患者血清中にウイルスに対する抗体(HTLV-I抗体)が証明され1),一般健康人の中にも抗体陽性者が存在することが明らかにされた.抗体陽性者の末梢血リンパ球を培養すると,リンパ球表面にウイルス抗原が発現されることから,抗体の存在は既感染を示すのではなく,持続感染を意味することが明らかになった.
 現在,HTLV-I抗体の測定は,HTLV-I感染のマーカーとして以下のような目的で行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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