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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 感染症関連検査 ウイルス抗原・抗体検査

エコーウイルス

著者: 岩田敏1

所属機関: 1国立霞ケ浦病院小児科

ページ範囲:P.564 - P.565

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検査の目的・意義
 エコーウイルスはピコルナウイルス科に属すRNAウイルスで,感染の成立と一次増殖の場が消化管にあるエンテロウイルスの一つである.抗原性によって1-9,11-27,29-34型の32種の血清型に分類されている.エコーウイルスが原因となる主な疾患としては,無菌性髄膜炎,夏かぜ症候群,咽頭炎・肺炎などの気道感染症,下痢症,発疹症などがあげられ,他のエンテロウイルスと同様に多彩な臨床症状を呈するのが特徴である(表1).中でも無菌性髄膜炎は,臨床症状が比較的重い点や地域的な大流行が認められる点などから特に重要である.これらの感染症の病因診断を正確に行うことは,治療の面もさることながら,疫学的な面で極めて重要なことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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