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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 感染症関連検査 その他の微生物の抗原・抗体検査

クラミジア・トラコマティス抗原・抗体

著者: 副島林造1 宮下修行1

所属機関: 1川崎医科大学呼吸器内科

ページ範囲:P.574 - P.576

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検査の目的・意義
 クラミジア・トラコマティス感染症は日本や欧米をはじめ,世界的にも淋菌感染症を上まわり,最も頻度の高い性行為感染症と考えられている.本菌はヒトを自然宿主としてヒト・ヒト伝播し,封入体結膜炎やトラコーマなどの眼疾患,非淋菌性尿道炎,子宮頸管炎,骨盤内感染症,肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群),新生児封入体結膜炎・肺炎など,多彩な病気を引き起こしてくる.さらに本菌の特徴として無症候性感染例が多く,そのため男女間のピンポン感染,反復感染が起こりやすい状態にある.初感染,再感染時にはそれほど重篤でなくても,反復感染を繰り返すことにより,骨盤腹膜炎,卵管閉塞症,失明など重篤な続発症に発展することがあるため,早期診断,早期治療が重要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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