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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 感染症関連検査 その他の微生物の抗原・抗体検査

ボレリア・ブルグドルフェリ抗体(ライム病)

著者: 川端眞人1

所属機関: 1神戸大学医学部医学研究国際交流センター

ページ範囲:P.578 - P.579

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検査の目的・意義
 ライム病は野山に生息する大型のマダニ(tick)によって媒介される感染症で,病原体はBorrreliaburgdorferiである.本症は全身性感染症で多彩な症状を呈するが(表1),特異的な所見は少なく,非典型的な臨床経過の症例が多い.マダニ刺咬傷後に遊走性紅斑が出現する症例はライム病と診断できるが,多くの症例の臨床診断は困難である.血清反応は補助診断として広く利用されている.遊走性紅斑または類似の皮膚所見が出現した症例,マダニ刺咬傷後にインフルエンザ様症状や神経症状,関節症状が出現する症例ではライム病を疑い血清診断を試みる.
 特殊な感染症であるため,以前はいくつかの研究施設が独自に開発した抗体測定系を応用していた.平成3年から保険適用となり,抗体測定キットの利用が頻繁になった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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