icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 感染症関連検査 その他の微生物の抗原・抗体検査

ツツガムシ病抗体/Weil-Felix反応

著者: 橘宣祥1

所属機関: 1大分県衛生環境研究センター

ページ範囲:P.590 - P.591

文献購入ページに移動
検査の目的・意義
 ツツガムシ病抗体は,ツツガムシ病の病原体Rickettsia tsutsugamushi(R tSutsugamushi)に対する患者血清中の特異抗体で,その検出は診断確定に必須である.Weil-Felix反応は特異反応ではなく,確定診断の目的には用いられない.
 ツツガムシ病は北海道を除く全国各地で,主に秋から初冬にかけて発生する(東北地方では春から初夏にかけても発生する)急性熱性感染症である.臨床症状は38〜39℃の発熱,全身の発疹,ツツガムシが刺した部に生じる刺し口などが特徴であるが,確定診断にはR tsutsugamushiないしそのDNAの検出,または血清抗体の証明が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?