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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗核抗体

著者: 東條毅1

所属機関: 1国立東京第二病院臨床研究部内科

ページ範囲:P.596 - P.598

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検査の目的・意義
 抗核抗体はAntinuclear Antibodiesの頭文字をとって,ANAと略される.これは細胞核内の抗原物質群に対する多種類の抗体群の総称である.膠原病患者の血清中には,細胞核や細胞質内の抗原性物質に対する自己抗体が高率に検出される.その中心となるのがANAである.
 ANAはLE細胞現象に必要な血清中の因子として発見された.このため長く全身性エリテマトーデス(SLE)に特有な抗体と思われていた.しかし,これは誤りで,ANAは膠原病各疾患に広く分布している.LE細胞因子は多数のANAの一つにすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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